教室に戻った私たちは、お昼には少し早かったのでお互いの友達も含め色々話をしていました。
でも、何時もの通り相変わらず彼と私は二人の世界に入り込んでいたようです。
彼の友達や私の友達が何回か呼んだらしいのですが彼と私は全く気づく気配が無かったとの事でした。
あるタイミングで彼の友達が
彼友「お~い!そこの夫婦」
川私「うん?」同時に振り返りました。
彼友「さっきから何回か呼びよるんやけど、二人とも全く気づかんし完全に二人の世界にはいっとるやん」
私「そんな事もないけど」
彼友「と言うか普通 そこの夫婦って呼ばれて振り返るか?」
川「いや~なんとなく」
私「何か言われた様な気がしたけん振り返ったけど」
彼友「なんとなく話し聞こえて来たけど、完全に夫婦の会話やん 俺らがおってもその会話やろ二人の時 いったいどんな会話しよるん?」
私「今日どうやった~?とか今週どうやった?みたいな事?そんな感じよな?」
川「うん そんなもんやけど」
彼友「いや~絶対違うと思う それよりさっきの会話の設定ってどうなっとん?」
私「あ~!家に虫が出たらどっちがやっつけるか問題」
川「安川さんが蜘蛛とGは苦手やって言うけん じゃあ俺が蜘蛛はやっつけるって話しよった」
私「でも川崎君がGは俺も絶対無理やって言うけん私が戦うらしいけど私もGだけは無理やけんギャーギャー叫びながらでもええか聞きよった でもGも俺がやっつけてやるとか思わんの?」
川「Gだけは絶対無理あれだけは無理」
私「仕方ないな」
彼友「あのな~それ普通の高校生カップルの会話じゃないやろ もう新婚夫婦やん!二人同時に呼ぶときは夫婦って呼ぶことにする あ~も~ココ熱い熱い!それはそうと二人とも何で名字で呼びよん?」
私「なんとなく」
川「最初からそうやったけんかな」
川友「結婚してもお互い名字で呼ぶん?」
川私「あ~っ」
彼友「100歩譲って旦那こと名字で呼ぶのはええとしても、いや可笑しいけどエエとして嫁の事、旧姓で呼ぶって変やない?」
川「あ~っ!皆 英って呼びよるけん英君でええよ」
私「私は別に呼び捨てでええよ」
彼友「なら今 練習して呼んでみたら?」
私「え・・・・えいと・・・くん」
川「ひでみ・・・・さん」
川友「なに その よそよそしさ もう好きに呼べ」
結婚と言う言葉が出ても疑問に思わない天然カップル(笑)
彼友「そうそう2,3日前にはアマンダの交差点の近くで男にも英 声かけられよったよ」
私「えっ!そんな趣味あるん?」
川「それは絶対ない男に興味はない」
私「ふ~ん じゃあ、女の子には興味あるんや」
川「いやいやいや 女の子も興味ない」
私「私も一応女なんですけど」
川「いや その そうじゃなくて」
彼友「女の子には興味ないけど安川さんには興味あるって事やろ 英は勉強やスポーツは抜群やけど恋愛に関しては奥手やもんな」
私「ふ~ん そうなん?」
川「あっ!うん 俺がそんなに器用な奴に見える?」
私「見えんけど」
川「やろ?絶対浮気はしません信じて」
私「分かりました」(笑)
彼友「俺が見張っとくけん安心して」
私「男同士やったら怪しいもんやけど まあ信じてます♥」
みたいな高校生カップルとは思えないような話しばかりしてました(笑)
午後の部も終わり
川「俺らだけで打ち上げするんやけど来る?」
私「うん」
川「毎度のボーリングかなんかそんな感じやけど」
私「行く行く~」
体育祭の後は皆で遊んで解散になりました。
つづく