ごゆるり暮らしの専業主婦

無理せず自分らしく暮すが目標 人は人・私は私 自分が良ければそれでヨシ

昭和から平成ひでみの初恋物語⑫ #彼からの突然の電話編

私が彼との別れを決心しようと思っていた時でした。

電話がなり出てみたら受話器の向こうから懐かしい彼の声がしました。

川「安川さん?川崎です連絡遅くなってごめん待たせてごめん」

私「うん」

川「受験終わりました」

私「うん」

川「第一志望は無理やったけど第二志望の慶応受かりました」

私「おめでとう 良かったね」

新聞で彼の名前を見て合格は知っていましたが知らないふりをして返事をしていました。

川「再来週、東京に行くことになりました」

私「うん」

川「あの・・・・俺と一緒に東京に行ってくれませんか?」

私「えっ!!」

川「俺と一緒に東京に行って下さい」

私「本気でいよるん?」

川「うん」

いつも突然の彼でしたが今回も突然の事でした。

私は凄く嬉しかった。

でも凄く葛藤もあった。

学生として行くわけでもなく関東で就職が決まってる訳でもなくどうするべきなのか。

私「親とか婆ちゃんとかに話さんでええの?勝手にしてええの?」

川「ちゃんと話ししよったけん安川さんに連絡するのが遅くなった」

私「そうなんや お母さんはなんて?」

川「俺が学生やから学生結婚になるし結婚して一緒に行くのは駄目って言われた」

私「うん!そうやろな」

川「じゃあ、同棲は?ってなった時にも同棲も俺が学生やから駄目って・・・・けど同じマンションとか近くのアパートかマンションで味噌汁が冷めない距離に住んで行き来するのは良いっていよる たまには泊まりたい時もあるだろうから泊まるのは、そこまで駄目とは言わんって」

私「そうっか・・・婆ちゃんは?」

川「バァは最後まで反対しとったし年上なんかって言われた でも年上って言うても同級生やし、産まれたの半年ぐらいしか変わらんし産まれた年は俺が一年遅いけど同い年と同じようなもんやって話したら最後には分かってくれた」

私「そうなんや、えっ!お父さんは?」

川「トゥは家族が決めた事には反対せんし家庭のことは完全にバァとカァに任せとるけん大丈夫」

私「そっか・・・」

川「もう安川さんが心配する事はないけん安川さんが良かったら一緒に来て下さい」

私「ありがとう。けど今すぐには返事は出来ん 私一人で決めれる事ではないし東京で仕事すら決まってない。お母さんに話して反対されるかも知れんし少し考えさて下さい」

川「そりゃそうやな ハイ!返事待ってます」

私「時間もそんなにないし、なるべく早く連絡する」

1週間近くかなり考えました。

仕事はどうする?

住む所は?

東京なんか私より良い子いっぱい居るだろうし一緒にいってもし彼と別れたら?

時間はないし焦るばかり

でも一緒に行きたい気持ちは山々

今ならスマホもあるし、東京と田舎なんかそんなに距離があるとは思わない。

でも当時は携帯もないポケベルがあるぐらい。

実際の距離よりも遠くに感じました。

自分なりに考えて考え抜いて彼に電話をしました。

私「川崎君この前の返事やけど・・・・」

川「うん」

私「色々考えたけど今一緒に行ける状態じゃないと思う やけんごめん本当にごめん」

川「うん」

私「お母さんや婆ちゃんにも折角きちんと話してくれたのに本当にごめん」

川「うん・・・・分かった・・・・」

そして電話を切りました。

もうこれで全て終わったと思いました。

 

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なぜ一緒に行くって言えなかったのだろう行けば何とかなったのではないか涙が止まりませんでした。

でも後日、彼がある行動に出たのです。

 

つづく

 

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